愛は勝つ!
昨朝ニュースをチェックしているときに、ある会社についてのハートに響く記事を見つけました。(英語の読める方、アドレスは http://potw.news.yahoo.com/s/potw/37837/the-10-million-giveawa)
社会への還元や貢献度の高い企業というものが、最近はどんどんできているようですが、この会社もその一つだと思います。マイクロファイナンスといって、経済的弱者に対する資金の貸付をしている会社です。 ”Kiva”(スワヒリ語でUnity=調和、統合などの意味)という名前のこの会社では、ウェブ上で、主にアフリカなどの貧困国でビジネスなどを行おうとしている人たちを紹介し、意思のある人たちが$25という小額から貢献できるというものです。貸付を受けた人たちは、そのお金を元にビジネスを行い、決まった期間中に利子なしでそのお金を返済します。ウェブ上で貢献した人にお金は戻されませんが、返済されたお金は、資金を必要とする別の人に貸し付けられます。
寄付による「援助」とはまた異なり、この方法はとくに借主が尊厳を保って経済的な力を伸ばすことができます。実際に、99%の借主がきちんとローンを返済しているそうです。
すでにこの方法で1000万ドル(約10億円)の資金が集まっており、これで15000人のビジネスを助けることができます。将来的には$150ミリオンから280ミリオン(約150億~280億円)を目標にしているそうです。(ちなみに、会社の運営資金は、様々な企業や個人からの寄付でまかなわれており、ウェブ上で集まった資金からコミッションをとることはありません。)
この会社のコンセプトは、もちろん、貧困に苦しむ人たちに人間としてのパワーと尊厳を与える素晴らしいものですが、会社設立のエピソードも、私にとって心が温まるものでした。
ジェシカさんとマットさんというカップルが創始者なのですが、ジェシカさんがアフリカでマイクロファイナンスを勉強したいという願いを持っていたのに対し、ご主人のマットさんは、シリコンバレーのIT業界で働きたいという意思がありました。このままではこの目標の違いが二人の距離になりかねないという危惧がありましたが、マットさんが結婚直後にアフリカへ行ったジェシカさんに会いに行った時、ジェシカさんのマイクロファイナンスと、マットさん自身のITの知識を組み合わせることを思いついたのです。それが、
Kivaです。
「私は世界中のすべてのものを愛したいのです」という男性に、私の大好きなインドの聖者は言ったそうです。「まずあなたの妻を愛しなさい」。
Kivaという会社は、最も身近にいる家族を尊敬し愛することによって大きなパワーを生み出した素晴らしい例だと思います。
二人のPCについていたスティッカーにはこう書いてありました。
”Love Wins!"「愛は勝つ!」
英語なので困難を伴うかもしれませんが、皆さんもアフリカのビジネスに貢献してみませんか?
Kivaのウェブサイト:
http://kiva.org/